“弓弦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆづる62.8%
ゆんづる18.6%
ゆみづる16.3%
ゆんずる2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弓弦ゆづるを離れた門弟どもや、腕のうずきぬいている剣客の誰彼は、我こそと大刀をぬくが早いか、前後からおめきかかって浪人を取り巻いた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
キ、キ、キ……と引きしぼった花栄の弓弦ゆんづるがぶんと鳴ったと思うまに、遠い所の一点の火光が、とたんにぱっと掻き消された。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
するとさっきからそのそばで、弓弦ゆみづるを張っていた当の文三、テレまいことか、頬をふくらませフッと横を向いたものである。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
弓弦ゆんずる荘殺人事件」は古代よろい籠手こての神秘飛行が、「黄泉よみじ帰り」には死者再現の神秘が取扱われている。
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)