無月物語むげつものがたり
後白河法皇の院政中、京の賀茂磧でめずらしい死罪が行なわれた。 大宝律には、笞、杖、徒、流、死と五刑が規定されているが、聖武天皇以来、代々の天皇はみな熱心な仏教の帰依者で、仏法尊信のあまり刑をすこしでも軽くしてやることをこのうえもない功徳だと …
作品に特徴的な語句
きん さつ 怪物あやしもの ろう けがれ ひとえ くだ じょう さかり がわら じょう 女陰ほと うれ しし つい かたくな 下屋げや 側女にょうぼう くや 時疫じやみ 母屋もや 水馬すいば 沓石くついし 直衣なおし じし 七夕たなばた 亀遊きゆう 仮寧けにょう 光実みつざね 兵部ひょうぶ 内坪うちつぼ 刀杖とうじょう 前母まえのはは 千種ちぐさ くち 唐衣からぎぬ 国吉くによし 塗籠ぬりごめ 壇下だんか 大掾だいじょう 大祓おおはらい 太秦うずまさ 女童めわらべ 安主あんじゅ たむろ 山曲やまたわ 府生ふせい 後後のちのち 得度とくど 御幣ごへい 御感ぎょかん 忠文ただぶみ 性信しょうしん 悪霊あくりょう 折敷おしき 拍手かしわで もと かせ 柄曲えまげ ひつぎ 殿舎でんしゃ 汗衫かざみ 泰博やすひろ 泰文やすぶみ 深草ふかくさ おとこ 烏面からすめん 父帝ちちみかど 猪熊いのくま 現形げんぎょう 理窟りくつ 生物いきもの 異形いぎょう 白女しらめ 盆供ぼんく 磔木はたもの 箴言しんげん 築泥ついじ 細殿ほそどの から 繰言くりごと ふと 腹中ふくちゅう 膳所ぜぜ 色目いろめ 花世はなよ しとみ 融通ゆうずう 行態ぎょうたい 見参げんざん 豪宕ごうとう
題名が同じ作品
無月物語 (新字新仮名)久生十蘭 (著)