“女童”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めわらべ48.9%
めのわらわ19.1%
おんなわらべ10.6%
めわらは8.5%
をんなわらべ4.3%
めろ2.1%
めのわらは2.1%
めのわらべ2.1%
ミヤラビ2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、彼はふすまの外であやしんだ。あんなにはしゃいでいた女童めわらべたちの声が少しもしない。ひそとして、無人のように感じたからであった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
呼び出された女童めのわらわは、雨の降り込む簀子すのこの板敷にしょんぼり立っている男の姿をやみかしながら、さも驚いたらしく云った。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
時の大臣おとどともあろう方々が、女童おんなわらべの如く、日夜めそめそ悲嘆しておらるるのみで董卓とうたく誅伏ちゅうふくするはかりごとといったら何もありはしない。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女童めわらは。オルガニイズム。なまけ道具。Vitality——別にこれらは重要でないから註は省く。
四五ニズム述懐 (新字旧仮名) / 原民喜(著)
名もなき女童をんなわらべ共と一つ所に起き伏しゝて合戦の駈引かけひきなんど知るに由なく、無念やる方なかりしが、今その頃の事を思へば中々興ありしことに存ずるなりと被仰おほせられ
額髪ぬかがみ女童めろも交りて、ほつほつと、ひとりひとりに、軽き提げ重きはかつぎて、あなかなし五浦少女、草いきれ暑き小径こみちを、潮しぶく東の磯の潮見堂、その母家おもやまで、山越え野越え。
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あたかも泣きつゝ笑ひつゝ遊び戲るゝ女童めのわらはのごとくにて、その未だあらざるさきよりこれをめづる者の手を離れ —九〇
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
うち一艘には、桔梗と女童めのわらべや女房たちが乗り、べつの二艘には、十余名の郎党を乗せた。そして芦ヶ谷の入江から、海のような湖上へと、先に、逃げのびて行けと、いいつけた。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
源河女童ミヤラビの すぢどころ(源河節)
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)