“壇下”の読み方と例文
読み方割合
だんか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唯哲人ヘーゲルなるものありて、講壇の上に、無上普遍の真を伝ふると聞いて、向上求道ぐどうの念に切なるがため、壇下だんかに、わが不穏ふおん底の疑義を解釈せんと欲したる清浄心の発現にほかならず。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
かねて何ぞの場合にはと、ひそかに買い求めて閻王像えんおうぞう壇下だんかに隠しておいた朱房しゅぶさのついた短槍たんそうと短剣。その短剣だけをふところに呑むと、彼は用事をよそおって、ぷいと街へ出ていった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
光覚は壇下だんかに尊崇をあつめている教壇師だったが
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)