“磔木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はたもの66.7%
はりき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
泰文は手なづけていたあぶれ者をやって、天羽を車舎にひきこむと、いつの間にそんなものを作ったのか、十字にぶっちがえた磔木はたものに縛りつけ、まず鞭で精一杯に撲りつけた。
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
黒鉄は磔木はたものに掛けられてさんざんに打たれたが、泰文の後楯があると思っているのか
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
堕落だらくした天使の変化へんげです。ジェズスは我々を救うために、磔木はりきにさえおん身をおかけになりました。御覧なさい。あのおん姿を?
おしの (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それを何ぞや天主てんしゅともあろうに、たとい磔木はりきにかけられたにせよ、かごとがましい声を出すとは見下みさげ果てたやつでございます。
おしの (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)