“捕縄”のいろいろな読み方と例文
旧字:捕繩
読み方割合
とりなわ57.1%
ほじょう37.1%
とりなは5.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のめるようにかけだして、きゅっと捕縄とりなわの一端をしごいたが——その時、一人の男、宙を飛んでくるなり弥惣兵衛の腕にしがみついて
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれど今、目前に、その女性の影を見たとき——そして捕縄ほじょうに手をふれた刹那には、さすがに、義平太も、惑わずにいられなかった。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
懐には偶然捕縄とりなはがあつた。それを出してほぐして、低い枝に足をめて、高い枝に投げ掛けた。そしてわなを作つて自分のくびに掛けて、低い枝から飛び降りた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)