“捕繩”のいろいろな読み方と例文
新字:捕縄
読み方割合
とりなは41.7%
とりなわ25.0%
ほじょう25.0%
ほじやう8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「誰も言はなくたつて、錢形の平次だ、それ位のことに目が屆かなくちや、十捕繩とりなはを預つて居られるかい」
名主文太夫は、野半天のばんてん割羽織わりばおりに、捕繩とりなわで、御領私領の入れまじった十一か村の秣場まぐさばを取り締まっているような人であった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「見給え。ここに細引が積んである。これが今に君達の身体へまきつこうという訳なのだ。この部屋へ逃込むことを見通して、ここに捕繩ほじょうまで用意して置いたのだぜ」
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ふところから白磨きの十手、たもとからはくり出す捕繩ほじやう。七つ道具をふりかざした八五郎は、孫悟空そんごくうのやうにをめき叫んで飛かゝるのです。