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捕繩
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とりなわ
ふりがな文庫
“
捕繩
(
とりなわ
)” の例文
新字:
捕縄
名主文太夫は、
野半天
(
のばんてん
)
、
割羽織
(
わりばおり
)
に、
捕繩
(
とりなわ
)
で、御領私領の入れ
交
(
まじ
)
った十一か村の
秣場
(
まぐさば
)
を取り締まっているような人であった。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
ひらりと横ッ飛びに逃げ
退
(
の
)
いた釘勘は、
所詮
(
しょせん
)
、手元に近づき難いものと見て、十手を口に預けるが早いか、前の
捕繩
(
とりなわ
)
を輪に
手繰
(
たぐ
)
って、その分銅の先を、
鶺鴒
(
せきれい
)
の尾のように微かに振りながら
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それでも悪い事をする人間は
可哀
(
かわい
)
そうなんだ、悪い事をするたんびに、十手で
殴
(
なぐ
)
られ
捕繩
(
とりなわ
)
で縛られるより、もっともっと自分で自分を悔んでるんだ、——おれだってまともな性分に生れたかったよ
あすなろう
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
突然、金右衛門をそこへ倒したのは一条の
捕繩
(
とりなわ
)
です。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
捕
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
繩
部首:⽷
19画
“捕”で始まる語句
捕
捕虜
捕縛
捕手
捕縄
捕物
捕吏
捕方
捕捉
捕獲