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『あすなろう』
ふりがな文庫
『
あすなろう
(
)
』
うすよごれた手拭で頬冠りをした、百姓ふうの男が一人、芝金杉のかっぱ河岸を、さっきから往ったり来たりしていた。日はすっかり昏れてしまい、金杉川に面したその片側町は、涼みに出た人たちで賑わっていたが、誰もその男に注意する者はなかった。やがて、「 …
著者
山本周五郎
初出
「小説新潮」新潮社、1960(昭和33)年8月~9月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約40分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間6分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
辛
(
かれ
)
宿
(
じゅく
)
臭
(
くせ
)
嫌
(
きれ
)
空
(
あ
)
店
(
だな
)
蔵
(
くら
)
虐
(
いじ
)
刺青
(
いれずみ
)
升
(
ます
)
店
(
たな
)
情
(
じょう
)
捉
(
つか
)
捕繩
(
とりなわ
)
捲
(
まく
)
料
(
りょう
)
暢
(
のん
)
業
(
ごう
)
汀
(
なぎさ
)
河岸
(
がし
)
猪口
(
ちょこ
)
除
(
よ
)
面白
(
おもしれ
)
頬冠
(
ほおかぶ
)
三宅
(
みやけ
)
上方
(
かみがた
)
仰天
(
ぎょうてん
)
伴
(
つ
)
但
(
ただ
)
倚
(
よ
)
凭
(
もた
)
剥
(
は
)
匕首
(
あいくち
)
半刻
(
はんとき
)
可哀
(
かわい
)
可愛
(
かわい
)
可笑
(
おか
)
吃
(
ども
)
吃驚
(
びっくり
)
呟
(
つぶや
)
呷
(
あお
)
呻
(
うめ
)
和泉
(
いずみ
)
啜
(
すす
)
喘
(
あえ
)
喚
(
わめ
)
囁
(
ささや
)
四光
(
しこう
)
土瓶
(
どびん
)
壊
(
こわ
)
大店
(
おおだな
)
太息
(
といき
)
媚
(
こ
)
嬶
(
かかあ
)
子年
(
ねどし
)
小女
(
こおんな
)
小遣
(
こづかい
)
尖
(
とが
)
屹
(
きっ
)
嵌
(
は
)
巾着
(
きんちゃく
)
庇
(
かば
)
往
(
い
)
慌
(
あわ
)
慥
(
たし
)
担
(
かつ
)
括
(
くく
)
捻
(
ひね
)
掩
(
おお
)
掴
(
つか
)
提灯
(
ちょうちん
)
昏
(
く
)
暖簾
(
のれん
)
暴
(
あば
)
檜
(
ひのき
)
櫛形
(
くしがた
)
死躰
(
したい
)
殴
(
なぐ
)
毀
(
こわ
)
汐
(
しお
)
注
(
つ
)
流人
(
るにん
)
片肘
(
かたひじ
)
独
(
ひと
)
狼狽
(
ろうばい
)
相模
(
さがみ
)
稼
(
かせ
)
空地
(
あきち
)
経
(
た
)
縹緻
(
きりょう
)
肴
(
さかな
)
脆
(
もろ
)
脛
(
すね
)
腑
(
ふ
)
臍
(
へそ
)
舐
(
な
)
莨
(
たばこ
)
衿
(
えり
)
見交
(
みかわ
)
触
(
さわ
)