“半棒”の読み方と例文
読み方割合
はんぼう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鉄平は戸口をつと這入はひつて、正面にある離座敷はなれざしきの雨戸を半棒はんぼうたゝきこはした。戸の破れた所からは烟が出て、火薬のにほひがした。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
というので奉公人一同大いに驚き、手に/\半棒はんぼう栓張棒しんばりぼうなぞたずさえ、伴藏を先に立て土手下へ来て見れば、無慙むざんやおみねは目も当てられぬように切殺されていたから、伴藏は空涙そらなみだを流しながら
中屋敷では、時田が美吉屋の家宅の摸様を書いたものを一同に見せ、なるべく二人を生擒いけどりにするやうにと云ふ城代の注文を告げた。岡野某は相談して、時田から半棒はんぼうを受け取つた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)