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坐視
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ざし
ふりがな文庫
“
坐視
(
ざし
)” の例文
もしさらに一二年を放置せば、心身ともに
萎靡
(
いび
)
し終らんとす。
坐視
(
ざし
)
するに忍びざるものあり。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
唯
(
ただ
)
冒進
(
ぼうしん
)
の一事あるのみと、
独
(
ひと
)
り身を
挺
(
ぬき
)
んで水流を
溯
(
さかのぼ
)
り衆を
棄
(
す
)
てて又顧みず、余等
次
(
つゐ
)
で是に
従
(
したが
)
ふ、人夫等之を見て皆曰く、
豈
(
あに
)
坐視
(
ざし
)
して以て
徒
(
いたづ
)
らに吉田署長以下の
死
(
し
)
を
待
(
ま
)
たんやと
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
……
疾
(
と
)
くより、みかどにはふかく
御
(
おん
)
たよりに
思
(
おぼ
)
され、時あれとしておわせしが、
宇内八荒
(
うだいはっこう
)
のありさま、今や
坐視
(
ざし
)
あらせらるるに忍び給わず、ついに
御意
(
ぎょい
)
を決して、二十四日払暁
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
親心として宰相中将の他家の息女と結婚するのを
坐視
(
ざし
)
するに忍びなくなった。
源氏物語:33 藤のうら葉
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
これは国家危急の
秋
(
とき
)
で武士の
坐視
(
ざし
)
すべきでない、よって今からここを退去する、幸いに見のがしてくれるならあえてかまわないが万一職務上見のがすことはならないとあるならやむを得ない
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
「ああ、何とも困ッた。二人がここで身を
退
(
ひ
)
けばいいというだけのものではなくなった。どうしよう。石秀。おれたちとしても
坐視
(
ざし
)
していられまいが」
楊雄
(
ようゆう
)
が頭をいためての嘆息に、石秀もついに
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“坐視”の意味
《名詞》
傍観しているだけで手を出さないこと。
(出典:Wiktionary)
坐
漢検準1級
部首:⼟
7画
視
常用漢字
小6
部首:⾒
11画
“坐”で始まる語句
坐
坐睡
坐敷
坐禅
坐蒲団
坐臥
坐礁
坐直
坐禪
坐作