“たがひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
87.0%
相互4.3%
交互1.4%
1.4%
1.4%
1.4%
1.4%
1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火事くわじをみて、火事くわじのことを、あゝ火事くわじく、火事くわじく、とさけぶなり。彌次馬やじうまけながら、たがひこゑはせて、ひだりひだりひだりひだり
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
外の者も知らず/″\相互たがひの顏や頭に目を留め出した。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
ばあさまのだつておめえさけぢや酩酊よつぱらあからやつてさつせえよ」ばあさんそばから交互たがひさかづきすゝめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
太鼓たいこおろかぢやをどりもおろかだ」と口々くち/″\うながうなが交互たがひうたこゑげてをどる。太鼓たいこつかれゝばさらひと交代かうたいしてばちれよとらす。踊子をどりこみなぱい裝飾さうしよくしたかさいたゞいてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
せつねがところは、わが七千餘萬よまん同胞どうはうは、たがひ相警あひいましめて、くまでわが國語こくご尊重そんてうすることである。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
云ふもまた可笑をかつひに我輩問ひて此地の流行唄はやりうたに及びしに彼またくはしく答へて木曾と美濃と音調のたがひあることを論じ名古屋はまた異なりと例證に唄ひ分けて聞す其聲亮々りやう/\として岩走る水梢を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
蝋燭のほのほと炭火の熱と多人数たにんず熱蒸いきれと混じたる一種の温気うんきほとんど凝りて動かざる一間の内を、たばこけふり燈火ともしびの油煙とはたがひもつれて渦巻きつつ立迷へり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
たまたま衆客しゆうかくみなさかづきを挙げて主人の健康を祝するや、ユウゴオかたはらなるフランソア・コツペエを顧みて云ふやう、「今この席上なる二詩人たがひに健康を祝さんとす。また善からずや」
青雲倶に達せず、白髪たがひに相驚く。
津軽 (新字旧仮名) / 太宰治(著)