相互たがひ)” の例文
貫一は帽を打着て行過ぎんとするきはに、ふと目鞘めざやの走りて、館のまらうどなる貴婦人を一べつせり。端無はしなくも相互たがひおもては合へり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
外の者も知らず/″\相互たがひの顏や頭に目を留め出した。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
そして相互たがひに助けあつて生きてゐる