“相互扶助論”の読み方と例文
読み方割合
そうごふじょろん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この蟹はある時自分の穴へ、同類の肉を食うために、怪我けがをした仲間を引きずりこんだ。クロポトキンが相互扶助論そうごふじょろんの中に、蟹も同類をいたわると云う実例を引いたのはこの蟹である。
猿蟹合戦 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
僕はいつかクロポトキンの相互扶助論そうごふじょろんの中にあった蟹の話を思い出しました。クロポトキンの教えるところによれば、いつも蟹は怪我けがをした仲間をたすけて行ってやると云うことです。
手紙 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)