“相互扶助論”の読み方と例文
読み方 | 割合 |
---|---|
そうごふじょろん | 100.0% |
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“相互扶助論”の解説
『相互扶助論』(相互扶助 進化の原因) Mutual Aid: A Factor of Evolution は、ロシアの地理学者、アナーキストであるピョートル・クロポトキンの、1902年の小論文をまとめて出版された書籍である。この諸論文はもともと1890年から1896年にかけて雑誌『19世紀』に英語で投稿されたもので、相互に恩恵のある協力関係、互恵性(相互扶助)が生物環境においても人間社会においても果たす役割を、過去から現在にかけて明らかにすることを目指していた。クロポトキンはこの中で社会ダーウィニズムの理論、それらが強調していた生存共存と適者生存の主張に反論し、他方でジャン=ジャック・ルソーのような博愛によって社会に調和がもたらされるといったような理想的描写も批判した。代わりにクロポトキンが主張したのは、相互扶助は人間集団や動物集団が生き残るための現実的な利点を有しており、さらにそれは自然選択によって支持されているという点であった。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)