“相扶”の読み方と例文
読み方割合
あいたす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は低声こごえで「判りました」と返事した。私をしばろうとした刑事と、同じ味方となって相扶あいたすけ相扶けられながら殺人鬼さつじんきせまってゆくのだ。なんと世の中は面白いことよ。
疑問の金塊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
実に米国と日本とは商業上の関係においては唇歯しんし相扶あいたすけ、輔車ほしゃ相倚あいよる好兄弟といわざるべからず。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
他年煢々けいけい孤立、五洲の内を環顧するに一の同種の国なく一の唇歯輔車しんしほしゃ相倚あいよ相扶あいたすくる者なく、徒らに目前区々の小利をむさぼりて千年不滅の醜名を流さば、あに大東男児無前の羞に非ずや。
斗南先生 (新字新仮名) / 中島敦(著)