“あいたす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
相扶54.5%
相輔18.2%
相助9.1%
相援9.1%
相救9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実に米国と日本とは商業上の関係においては唇歯しんし相扶あいたすけ、輔車ほしゃ相倚あいよる好兄弟といわざるべからず。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
これに比すれば一国内の人民がことごとく公平の待遇を受け、互いに相輔あいたすけ相親しみ、協力一致して、自国の繁栄をはかるという苔虫道のほうがはるかに高尚なものと言わねばならぬ。
理想的団体生活 (新字新仮名) / 丘浅次郎(著)
みんなが今度こんど聖戦せいせんは、東洋永遠とうようえいえん平和へいわのために、じゃまになるものは、いっさいをのぞくのであるから、簡単かんたんにいくわけがなく、戦線せんせん銃後じゅうごわず、こころを一つにして、ともにくるしみ、相助あいたす
村へ帰った傷兵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
たとえば父子おやこが激論をしていると、急に火事が起って、家が煙につつまれる。その時今まで激論をしていた親子が、急に喧嘩けんかを忘れて、互に相援あいたすけて門外に逃げるところを小説にかく。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ちぎり、ともに吉凶を相救あいたすけ、ともに患難をしのぎあって参ったが、ひとたび君臣の大義にもとるようなことにでも立ちいたれば、それがしの力も及びません
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)