“唇歯”の読み方と例文
読み方割合
しんし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
壮年期には、大宰大弐だざいのだいにという官職にもついていたし、晩年には日宋貿易の上からも、彼と九州とは、唇歯しんしの関係もただならぬものであったのに。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
実に米国と日本とは商業上の関係においては唇歯しんし相扶あいたすけ、輔車ほしゃ相倚あいよる好兄弟といわざるべからず。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
南部の南洋群島、フィリッピン、西部の印度、大陸に接する安南、緬甸ビルマ、香港、澳門マカオまたすでに彼白人の勢力にして、なお、未だ白人の雄心死せざるなり。日と中とは同種同文、唇歯しんしる。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)