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彌次馬
読み方 | 割合 |
やじうま | 80.0% |
やぢうま | 20.0% |
火事をみて、
火事のことを、あゝ
火事が
行く、
火事が
行く、と
叫ぶなり。
彌次馬が
駈けながら、
互に
聲を
合はせて、
左、
左、
左、
左。
『そ、そんなに
強いのですか。』と
彌次馬の
士官水兵は
吾も/\とやつて
來たが、
成程武村の
脛は
馬鹿に
堅い、
皆一撃の
下に
押倒されて、
痛い/\と
引退る。
何なりと
仰しやれ、
言譯は
後にしまするとて
手を
取りて
引けば
彌次馬がうるさいと
氣をつける、
何うなり
勝手に
言はせませう、
此方は
此方と
人中を
分けて
伴ひぬ。