“熱蒸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いき66.7%
いきれ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梅雨後つゆあがりいきほひのよい青草が熱蒸いきれて、眞正面に照りつける日射が、深張の女傘の投影を、鮮かに地に印した。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
梅雨後つゆあがりの勢のよい青草が熱蒸いきれて、真面まともに照りつける日射が、深張の女傘かさ投影かげを、鮮かにつちしるした。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
蝋燭のほのほと炭火の熱と多人数たにんず熱蒸いきれと混じたる一種の温気うんきほとんど凝りて動かざる一間の内を、たばこけふり燈火ともしびの油煙とはたがひもつれて渦巻きつつ立迷へり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)