“熱情”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねつじょう27.3%
アパショナタ18.2%
ねつじやう18.2%
ねつじよう9.1%
おもひ9.1%
こゝろ9.1%
パッション9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ジュリアはたしかに百年に一人出るか出ないかという大天才だ。見給え、どうだい、あの熱情ねつじょうとうるおいとは……。今日はことに素晴らしい出来栄できばえだ」
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
熱情アパショナタソナタ」や「運命シンフォニー」や「皇帝協奏曲」は、この芸術的大燃焼に何もかも投げ込んだ境地にだけ生まれたのである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
……だがそのはじめて、彼女かのぢよ戀人こひびとはげしい熱情ねつじやうとうじたのだつた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
五百年ごひやくねん千年せんねんまへうたほうが、自分じぶんたちのものよりはるかにあたらしく、もつと/\熱情ねつじようこもつてゐるといふことに、みんなこゝろづくようになりました。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
ジエィン! 一言の非難もしないの? 何も辛くはないの——何もいたみはしないの? 何一つ心をき亂しもせず、熱情おもひを刺すものはないの? あなたは、私が坐らせたところにじつと坐つて
希望けもう熱情こゝろろふ
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
そこには何となく思いつめたような感じがあるが、これがケリイ博士のいわば宗教的な熱情パッションから産まれただけのことならば、日本にとって、まことに仕合わせである。
科学は役に立つか (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)