“パッション”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
激情25.0%
受難楽25.0%
情熱25.0%
熱情25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女はもはや、この上客人たちの白々しらじらしさと無礼とを、がまんすることが出来なかった。或る発作的な激情パッションが、火のように全身を焼きつけて来た。
ウォーソン夫人の黒猫 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
そして憎悪の激情パッションに逆上しながら、自暴自棄になって拳銃を乱発した。
ウォーソン夫人の黒猫 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
彼は日頃口癖のように支那は彼の道楽ホッビイだが日本は彼の情熱パッションだと呼号している男である。殊に当時は上海へ引越し立てだったそうだから、余計日本の思い出が懐しかったのに違いない。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そこには何となく思いつめたような感じがあるが、これがケリイ博士のいわば宗教的な熱情パッションから産まれただけのことならば、日本にとって、まことに仕合わせである。
科学は役に立つか (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)