「熱情ソナタ」や「運命シンフォニー」や「皇帝協奏曲」は、この芸術的大燃焼に何もかも投げ込んだ境地にだけ生まれたのである。
しかし、今から十五年前、ラモンドがまだ五十五、六歳の頃入れた『熱情ソナタ』の良さだけは、私はまだ忘れることが出来ない。
どんな曲を弾いても(現にベートーヴェンの『熱情ソナタ』を弾いているが)、決して興奮することも、羽目を外すこともない。
「熱情」はシュナーベルを除けばやはりポリドールのケンプのものだろう(S四〇三三—五)。ただしこのレコードの吹込みは非常によくない。
“熱情”の意味
“熱情(ピアノソナタ第23番(ベートーヴェン))”の解説
ピアノソナタ第23番(ピアノソナタだいにじゅうさんばん)ヘ短調 作品57は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが作曲したピアノソナタである。全32曲あるベートーヴェンのピアノソナタの中で『熱情(アパショナータ)』という通称で有名で、第21番『ヴァルトシュタイン』、第26番『告別』とともに、ベートーヴェンの作曲人生の中期における3つの傑作ピアノソナタのひとつである。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)