“温乎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんこ80.0%
をんこ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
静かな『月光ムーンライトソナタ』や、落ち着き払った『熱情アパショナタソナタ』から、私はこの人の温乎おんこたる風貌と、高い教養とを窺い知ることが出来る。レコードは
主意は泰西たいせいの理学とシナの道徳と並び行なうべからざるの理を述ぶるにあり。文辞活動。比喩ひゆ艶絶。これを一読するに、温乎おんことして春風のごとく、これを再読するに、凜乎りんことして秋霜のごとし。
将来の日本:02 序 (新字新仮名) / 田口卯吉(著)
しかし柳里恭に比べれば、——殊に「独寝」の作者たる柳里恭に比べれば、はるかに温乎をんこたる長者の風を示してゐることは確かである。
僻見 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)