“おんこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
恩顧67.6%
御子17.6%
温乎8.8%
御越2.9%
水松2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうした興奮のなかで私はよく、私がこの父から受けた恩顧おんこと、母がこの一家の人々に与へた献身と開発とを、秤にかけて量つた。
母たち (新字旧仮名) / 神西清(著)
宗治は遠く岩崎山のほうへ向って、心のうちでは多年の恩顧おんこを謝し、なつかしの主家の旗を見ては、ひとみに惜別せきべつをこめていた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれな。四郎どの。御身は決して不肖ではない。不孝な御子おんこでもない。……ただお気づきあらぬ落度が一つあられた」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
洪武二十五年九月、懿文太子の後をけてその御子おんこ允炆皇太孫の位にかせたもう。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
これを一読するに、温乎おんことして春風のごとく、これを再読するに、凜乎りんことして秋霜のごとし。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
これを一読するに、温乎おんことして春風のごとく、これを再読するに、凜乎りんことして秋霜のごとし。
将来の日本:02 序 (新字新仮名) / 田口卯吉(著)
依って妾は目下都合ありて閉校せることを告げ、もっとも表面学校生活はなしおらざるも、両三人自宅に同居して読書習字の手ほどきをなしおれり、それにて差し支えなくば御越おんこしなさるるもよろしけれど、実の処
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
踏みあばいて行く川のほとり濶葉樹かつようじゅつづきの森林に、彼らはふと、黒々と見える常緑の水松おんこを発見した。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
はりの上に板をならべ、南東の方向に面した祭壇に供物が盛りあげられている。さかきの代りには水松おんこの小枝を用い、白いご幣が、黒いほど濃い緑葉のなかに清洌せいれつな対照であった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)