“おんこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オンコ
語句割合
恩顧65.8%
御子18.4%
温乎10.5%
水松2.6%
御越2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ですから、このさい、ことに上杉家から来ておるわれわれは、御家老千阪様の恩顧おんこに報いるためにも、ああして一同、夜を
口笛を吹く武士 (新字新仮名) / 林不忘(著)
御身は女のうちにて祝せられ、御胎内の御子おんこイエズスも祝せられたもう。天主の御母聖マリア、罪人なるわれらのために、今も臨終の時も祈りたまえ。
主意は泰西たいせいの理学とシナの道徳と並び行なうべからざるの理を述ぶるにあり。文辞活動。比喩ひゆ艶絶。これを一読するに、温乎おんことして春風のごとく、これを再読するに、凜乎りんことして秋霜のごとし。
将来の日本:02 序 (新字新仮名) / 田口卯吉(著)
はりの上に板をならべ、南東の方向に面した祭壇に供物が盛りあげられている。さかきの代りには水松おんこの小枝を用い、白いご幣が、黒いほど濃い緑葉のなかに清洌せいれつな対照であった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
そういう武装は、原始林にいどみ、野獣に備え、ものをあさる用具であった。踏みあばいて行く川のほとり濶葉樹かつようじゅつづきの森林に、彼らはふと、黒々と見える常緑の水松おんこを発見した。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
もっとも表面学校生活はなしおらざるも、両三人自宅に同居して読書習字の手ほどきをなしおれり、それにて差し支えなくば御越おんこしなさるるもよろしけれど、実の処
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)