“ミコ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:みこ
語句割合
巫女20.0%
皇子20.0%
御子20.0%
神子15.0%
10.0%
5.0%
5.0%
神巫5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
順道ジユンタウならば、今頃は既に、藤原の氏神河内の枚岡ヒラヲカ御神オンカミか、春日の御社ミヤシロに、巫女ミコキミとして仕へてゐるはずである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
日嗣ぎの皇子ミコが、日の皇子(天子様)におなりなされると、天子様としての仰せ言が下る。すると、群臣は天子様に対して、寿言ヨゴトを申し上げる。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
八幡神の伴神でも、まだ御子ミコ神としての考への出ない前のものが、即、サイである。伴神が二つに分れて、既に服従したものと、尚、服従の途中にあるものとに分れた。
さういふ種類のものは、巫女舞ひ、即、神子ミコ舞ひといふべきものに多い。東北地方の神楽には、男が女に扮する場合が多い。我々からいふと、女装にしなくてもよい場合にもしてゐる。
根子の番楽・金砂の田楽 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ひこ・ますミコ(彦坐王)
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
栲幡千々姫タクハタチヂヒメミコ萬幡姫ヨロヅハタヒメ命、火之戸幡姫ヒノトハタヒメミコ千々姫チヂヒメ命など有を、姫兒ヒメゴヨミをつゞけて一ツノ名とせられ
倭女王卑弥呼考 (旧字旧仮名) / 白鳥庫吉(著)
また高皇産靈尊萬幡姫ヨロヅハタヒメミコ玉依姫タマヨリヒメ命と書連カキツヾけたるを萬幡姫ヨロヅハタヒメミコ玉依姫タマヨリヒメ命と訓て、豐秋津師比賣トヨアキツシヒメ命の亦名とせられ、馭戎慨言にも云々と云れしは違へり
倭女王卑弥呼考 (旧字旧仮名) / 白鳥庫吉(著)
御祖ミコに詔給わく、須佐能男命の座ます根堅洲国ネノカタスクニマイいでよ。必ず其大神座ます根堅洲国に参いでよ。必ず其大神タバカり給いなんと詔給う。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
カレ亦た其御祖命、哭きつつげば、見得て、即ち其木を拆きて、取出で活して、其ミコに詔給わく、汝此処にあらば、遂に八十神に滅さえなんと詔給いて
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
椎根津彦は、簑笠を着て翁になり、弟猾は、箕を被つて媼にヤツし、敵中を抜けて、使命を果したとする。従来、弟猾は男の様に考へられて来たが、此は女性の神巫ミコだつたのである。
田遊び祭りの概念 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)