神子ミコ)” の例文
神に近い、清い生活をしてゐると考へられてゐる神子ミコか、さなくば普通の童男・童女を以て神憑カミヨりの役を勤めさせるので、此場合、これをよりましと称へてゐる。
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さういふ種類のものは、巫女舞ひ、即、神子ミコ舞ひといふべきものに多い。東北地方の神楽には、男が女に扮する場合が多い。我々からいふと、女装にしなくてもよい場合にもしてゐる。
根子の番楽・金砂の田楽 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此魂を持つて居られる御方の事を、日の神子ミコといふ。そして、此日の神子ミコとなるべき御方の事を、日つぎのみこといふ。日つぎの皇子とは、皇太子と限定された方を申し上げる語ではない。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)