“神憑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かみがか70.0%
かみうつ10.0%
カミガカ10.0%
カミヨ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
キッと口を結んで、穴のあかんばかり、まっすぐに海を瞶めたまま、えらい混雑の中を神憑かみがかりのような足どりで波打ち際まで行進する。
キャラコさん:07 海の刷画 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
……すなわち昔はこれを『神憑かみうつり』とか『神気かみげ』とか『神上かみあがり』とか称していたもので、はなはだしいのになるとその期間が余り長いために、真実ほんとうに死んだものと思って土葬した奴が
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
其に、志斐姥シヒノウバの、本式に物語りをする時の表情が、此老女の顔にも現れてゐた。今、当麻タギマ語部カタリベウバは、神憑カミガカりに入るらしく、わな/\震ひはじめて居るのである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
神に近い、清い生活をしてゐると考へられてゐる神子ミコか、さなくば普通の童男・童女を以て神憑カミヨりの役を勤めさせるので、此場合、これをよりましと称へてゐる。
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)