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蒸熱
ふりがな文庫
“蒸熱”の読み方と例文
読み方
割合
むしあつ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むしあつ
(逆引き)
行儀よく並んだ札が見る間に減つて、開放した室が刻々に
蒸熱
(
むしあつ
)
くなつた。智惠子の前に一枚、富江の前に一枚……頬と頬が觸れる許りに頭が集る。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
で、
立騰
(
たちのぼ
)
り、
煽
(
あふ
)
り
亂
(
みだ
)
れる
蚊遣
(
かやり
)
の
勢
(
いきほひ
)
を、ものの
數
(
かず
)
ともしない
工合
(
ぐあひ
)
は、
自若
(
じじやく
)
として
火山
(
くわざん
)
の
燒石
(
やけいし
)
を
獨
(
ひと
)
り
歩行
(
ある
)
く、
脚
(
あし
)
の
赤
(
あか
)
い
蟻
(
あり
)
のやう、と
譬喩
(
たとへ
)
を
思
(
おも
)
ふも、あゝ、
蒸熱
(
むしあつ
)
くて
夜
(
よ
)
が
寢
(
ね
)
られぬ。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
自分の眼には
先
(
まづ
)
烟
(
けむり
)
の
籠
(
こも
)
つた、
厭
(
いや
)
に
蒸熱
(
むしあつ
)
い空気を
透
(
とほ
)
して、薄暗い古風な
大洋燈
(
おほランプ
)
の下に、一場の
凄
(
すさま
)
じい光景が
幻影
(
まぼろし
)
の如く映つたので、中央の柱の傍に座を占めて居る一人の
中老漢
(
ちゆうおやぢ
)
に
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
蒸熱(むしあつ)の例文をもっと
(3作品)
見る
蒸
常用漢字
小6
部首:⾋
13画
熱
常用漢字
小4
部首:⽕
15画
“蒸”で始まる語句
蒸
蒸籠
蒸暑
蒸気
蒸焼
蒸氣
蒸汽
蒸物
蒸々
蒸發
検索の候補
熱蒸
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田山花袋
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