“たがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
94.2%
相互2.6%
交互1.1%
互交0.5%
各自0.5%
0.5%
0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たがいに何だか訳の分らない気持がしているところへ、今日は少し生暖なまあたたかい海の夕風が東から吹いて来ました。が、吉はたちまち強がって
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それはネ、どうせ些とは何とか言いますのサ。また何とか言ッたッて宜じゃア有りませんか、しお相互たがいに潔白なら。どうせ貴君、二千年来の習慣を
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
チョビ安はまるい眼をキョトキョトさせて、作爺と泰軒居士こじへ、交互たがいに問いかけた。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
かくて酒肴しゅこうの用足しから帰って来た女房は、その手巾を片襷に、愛吉が背後うしろへ廻って、互交たがいむつまじく語らいながら、えんなるうなじにきらきらと片割月のきらめく剃刀。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一流のホテルが、各自たがいにその景勝の位置を誇って、海にむかって建ち並んでいる。
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
然るに世をうるの後はたがいに兵を擁して、以て皇帝をあやうくせり。昔は賈誼かぎ漢の文帝に勧めて、禍を未萌みぼうに防ぐの道をもうせり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
女は一度嫁して其家を出されては仮令二度ふたたび富貴なる夫に嫁すとも、女の道にたがいて大なるはじなり。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)