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相互
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たがい
ふりがな文庫
“
相互
(
たがい
)” の例文
元園町
(
もとぞのちょう
)
でも相当の商売があって、わたしも
度々
(
たびたび
)
買ったことがある。ところが、このおでん屋は私の父に
逢
(
あ
)
うと
相互
(
たがい
)
に挨拶する。
思い出草
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それはネ、どうせ些とは何とか言いますのサ。また何とか言ッたッて宜じゃア有りませんか、
若
(
も
)
しお
相互
(
たがい
)
に潔白なら。どうせ貴君、二千年来の習慣を
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
頭
(
かしら
)
に気が籠った様子で、
相互
(
たがい
)
の話を
留
(
や
)
めないのを、余り
晩
(
おそ
)
くなっては、また御家来
衆
(
しゅ
)
が、変にでも思うと
不可
(
いけ
)
ませんから、とそれこそ、人に聞えたら変に思われそうな事を、早瀬が云って
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ほかの者も知らず知らず
相互
(
たがい
)
の顔や頭に目を留めだした。
入江のほとり
(新字新仮名)
/
正宗白鳥
(著)
市郎は彼が家出の
後
(
のち
)
に生れた
児
(
こ
)
であるから、
相互
(
たがい
)
に顔を
見識
(
みし
)
ろう筈はなかったが、
其詞
(
そのことば
)
の
端
(
はし
)
に
因
(
よっ
)
て、重蔵は早くも彼が角川家の
倅
(
せがれ
)
であることを悟った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
が、これも
相互
(
たがい
)
に顔を
見識
(
みし
)
らなかったので、二十年
振
(
ぶり
)
で初めて
邂逅
(
めぐりあ
)
った現在の父と子が、
此
(
ここ
)
に
忽
(
たちま
)
ち敵となった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
“相互”の意味
《名詞》
相 互(そうご)
関係のある相手と自分の両方が、同じように働きかけること。
代わる代わる。
(出典:Wiktionary)
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
互
常用漢字
中学
部首:⼆
4画
“相互”で始まる語句
相互扶助論
相互援助法