“見識”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんしき59.6%
みし40.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
使いますのは、酒買いに行く小狸のいたずらで、わたしどもは、そんな見識けんしきのないことはいたしません。禿狸の沽券こけんにかかわります
「會ふも會はないもあるものか、俺にそんな見識けんしきがあるわけは無い。若い娘さんを岡ツ引の門口に立たせて置く奴があるものか」
いつもは見識みしらない場所へ来るとまっさきに立って駈け出すにもかかわらず、今夜はわたしの靴のかかとにこすりついて来るのであった。
そいつを、どこかで伊那の顔を見識みしっていた毛唐の一等船客が発見して、あの小僧ボーイと一所なら船を降りると云って騒ぎ出した。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)