“けんしき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
見識72.1%
権式16.3%
権識7.0%
權式2.3%
見職2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「會ふも會はないもあるものか、俺にそんな見識けんしきがあるわけは無い。若い娘さんを岡ツ引の門口に立たせて置く奴があるものか」
これで一城の守将かとおかしくなるほど、余りに権式けんしき張らなさ過ぎる。殊に、半兵衛に対しては、自分の愚も無学もまる裸にして見せた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちと無理なお話でございますが、其の時分の君臣の権識けんしきたいして違っておりましたもので、若江が懐妊したようだというから、何うしてもこと露顕を致します
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
『えらい權式けんしきぢやなア。』とおもひながら、玄竹げんちく腰差こしざしをあづけようとすると、多田院ただのゐんからむかへのをとこつて、『よろしい/\。』とつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
花前は麻布あざぶ某所ぼうしょ中等ちゅうとう牛乳屋ぎゅうにゅうやをしておった。畜産ちくさん熱心家ねっしんか見職けんしきも高く、同業間どうぎょうかんにも推重すいちょうされておった。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)