“みし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
見知52.0%
見識42.0%
味子2.0%
2.0%
身知2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのほのぐら長屋門ながやもんをくぐって、見知みしらぬ男がふたりいそいそとはいってくる。羽織はおりはもめんらしいが縞地しまじ無地むじかもわからぬ。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
そいつを、どこかで伊那の顔を見識みしっていた毛唐の一等船客が発見して、あの小僧ボーイと一所なら船を降りると云って騒ぎ出した。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ほく味子みし(此地方言牛葡萄)砂参しやじん鐘草つりがねさう升麻しようま白花筆はくくわひつ様のもの)劉寄奴りうきど(おとぎりさう)蘭草
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
もと異様なる節を附し両手をりて躍りながら、数年来金沢市内三百余町に飴を売りつつ往来して、十万の人一般に、よくその面をみしられたるが、征清せいしんのことありしより、渠は活計たつきの趣向を変えつ。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まるで、いまなかるやうにうへしたも、すつかりくさつてりますぞ。くさいもの身知みしらずとやら、この死骸しがいよりはいまなか全體ぜんたいはう臭氣しうきはひどい。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)