“長屋門”の読み方と例文
読み方割合
ながやもん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道に沿ふて高い石垣をき、其の上へ城のやうに白壁の塀を𢌞らした家もあつた。邸風忍返しが棘々長屋門の横に突き出てゐた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
そのほの長屋門をくぐって、見知らぬ男がふたりいそいそとはいってくる。羽織はもめんらしいが縞地無地かもわからぬ。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
長屋門這入ると鼠色騾馬が木の株にいである。余はこの騾馬を見るや否や、三国志を思い出した。何だか玄徳の乗った馬に似ている。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)