“三国志”の読み方と例文
読み方割合
さんごくし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長屋門ながやもん這入はいると鼠色ねずみいろ騾馬らばが木の株につないである。余はこの騾馬を見るや否や、三国志さんごくしを思い出した。何だか玄徳げんとくの乗った馬に似ている。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すなわち、「真田三代記さなださんだいき」、「漢楚軍談かんそぐんだん」、「三国志さんごくし」といったような人間味の希薄なものを読みふけったのであった。
科学と文学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そして学校では実物を完全に離れた文字だけの理科をおそわり、家へ帰っては『三国志さんごくし』と『西遊記さいゆうき』とにっていた。
簪を挿した蛇 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)