“漢楚軍談”の読み方と例文
読み方割合
かんそぐんだん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この素裸すはだかなクーリーの体格を眺めたとき、余はふと漢楚軍談かんそぐんだんを思い出した。昔韓信かんしんに股をくぐらした豪傑はきっとこんな連中に違いない。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すなわち、「真田三代記さなださんだいき」、「漢楚軍談かんそぐんだん」、「三国志さんごくし」といったような人間味の希薄なものを読みふけったのであった。
科学と文学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
けれどもこれだけの用意さへすれば、果して彼等の云ふやうに、人間らしい英雄を示し得るであらうか? たとへば諸君の軽蔑する「漢楚軍談かんそぐんだん」をひらいて見るが好い。
大久保湖州 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)