“三河国”の読み方と例文
読み方割合
みかわのくに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
数十年前、三河国みかわのくに渥美郡田原町の青年が、ある夜、その町はずれ数丁離れたる所の寺院に集まったことがある。その堂後に墓場がある。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
手紙には、るると、以後の伊吹の城やまた足利家の根拠地——三河国みかわのくににおこった必然なともいえる——一変事を告げていた。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これはあずまの銭なしが、一年ひととせ思いたつよしして、参宮を志し、かすみとともに立出でて、いそじあまりを三河国みかわのくに、そのから衣、ささおりの、安弁当のいわしの名に、紫はありながら、杜若かきつばたには似もつかぬ
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)