“三河守”の読み方と例文
読み方割合
みかわのかみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浜松の城ができて、当時三河守みかわのかみと名のった家康はそれにはいって、嫡子信康ちゃくしのぶやすを自分のこれまでいた岡崎おかざきの城に住まわせた。そこで信康は岡崎二郎三郎じろうさぶろうと名のることになった。
佐橋甚五郎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
惟光の兄の阿闍梨あじゃり、乳母の婿の三河守みかわのかみ、娘などが皆このごろはここに来ていて、こんなふうに源氏自身で見舞いに来てくれたことを非常にありがたがっていた。尼も起き上がっていた。
源氏物語:04 夕顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)
男の子には三河守みかわのかみがある。武蔵将監むさししょうげんがある。武蔵五郎がある。娘というてはお身一人じゃで、可愛さのあまりにいつまでも小供のように思うていたが、まことにお身ももう娘盛りじゃ。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)