“三河屋”の読み方と例文
読み方割合
みかわや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
通称は三右衛門さんえもんである。六せいの祖重光ちょうこうが伊勢国白子しろこから江戸に出て、神田佐久間町に質店しちみせを開き、屋号を三河屋みかわやといった。当時の店は弁慶橋であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
四谷よつやで生れていまもあの辺に住んでいる女から、お鯉の生家は、いま三河屋みかわやという牛肉屋のある向角むこうかどであったということを聞いたことがあったので、さまざまに取沙汰とりざたされている
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ヨウさんは溜池ためいけ三河屋みかわやへ電話をかけわたしに晩餐ばんさん馳走ちそうしてくれた。わたしは家へと帰る電車の道すがら丁度二、三日前から読みかけていたアンリイ・ド・レニエーが短篇小説。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)