“ながやもん”の漢字の書き方と例文
語句割合
長屋門100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
散りぢりにびあい、叫びあいながら、柳姿りゅうし覆面ふくめん三、四十人、すすきとそよぐやいばをさげて、長屋門ながやもん番士ばんしり、いっきに奥へはしりった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
となり主人しゆじん家族かぞく長屋門ながやもんの一たゝみいてかり住居すまゐかたちづくつてた。主人夫婦しゆじんふうふ勘次かんじからは有繋さすが災厄さいやくあとみだれた容子ようすすこしも發見はつけんされなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
宇都宮うつのみやから益子に、また鹿沼かぬまや日光に行くごとに度々私の心をいた建物を見た。長屋門ながやもんの美しさもその一つだが、私にはことのほかその地方の民家で用いる石屋根が美しく想えた。
野州の石屋根 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)