“けんち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
軒輊53.8%
見地19.2%
堅緻11.5%
見知7.7%
硯池3.8%
顕智3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
れ見と信と行とは、吾人の宗教生活に於ける三大要義也。三者は相済あひな相資あひたすけて、其の価値に軒輊けんちすべき所あるを見ず。
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
「成程、あなたの見地けんちは其處にあるんですね。處で、もう家に歸らなくつちや。あなたもですよ。暗くなつて來た。」
それからまた、ちょっと見ると火打ち石のように見える堅緻けんちで灰白色で鋭い稜角りょうかくを示したのもあるが、この種のものであまり大きい破片は少なくもこのへんでは見当たらない。
小浅間 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
泰西の都市にありては一樹の古木一宇いちうの堂舎といへども、なほ民族過去の光栄を表現すべき貴重なる宝物ほうもつとして尊敬せらるるは、既に幾多漫遊者の見知けんちするところならずや。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
紙筆しひつ硯机けんき煙管キセル巾櫛きんしつの類より、炉中の火、硯池けんちの水に至るまで、その主の許可あるにあらずして使用することを許さず
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)