“相済”のいろいろな読み方と例文
旧字:相濟
読み方割合
あいす60.9%
あひす13.0%
あいすま4.3%
あいすみ4.3%
あひすく4.3%
あひすま4.3%
あひな4.3%
アイスク4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は相済あいすまなくもあるが、その顔つきがまたおかしくてたまらないので、時にはわざと意地悪をして喰べてしまうこともあった。
文壇昔ばなし (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
室生犀星むろふさいせい君はこれは——今僕の前に坐つてゐるから、甚だ相済あひすまない気がするけれども——干物ひものにして食ふより仕方がない。
食物として (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「ほんとに相済あいすまんことをいたしております、今日は、お詫びに帰りました」
倩娘 (新字新仮名) / 陳玄祐(著)
姉様ねえさん、用は相済あいすみかね。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
打スレバ則チ棒ヨリモ利アリ、刺ストキハ則チ刃ヨリモ利アリ、ふたつナガラ相済あひすくフ、一名ヲこんフ、南方ノ語也、一名ヲ白棒ト曰フ、北方ノ説也。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
此場合に二条殿には御嫌疑の為め御役御免に相成、御婚姻御用係を命ぜらる、万事御用向担当とゞこほり無く御婚儀相済あひすませられたり云々。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
れ見と信と行とは、吾人の宗教生活に於ける三大要義也。三者は相済あひな相資あひたすけて、其の価値に軒輊けんちすべき所あるを見ず。
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
ミコトノリシテ夏侯淵ニコレヲ知ラシム。オヨソ将タルモノハ、マサニ剛柔ヲ以テ相済アイスクウベク、イタズラニソノ勇ヲノミタノムベカラズ。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)