“あいす”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アイス
語句割合
相済73.7%
5.3%
相捐5.3%
相摩5.3%
相擦5.3%
高利貸5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひと三河武士みかわぶしの末流として徳川累世るいせい恩義おんぎに対し相済あいすまざるのみならず、いやしくも一個の士人たる徳義とくぎ操行そうこうにおいて天下後世に申訳もうしわけあるべからず。
よく人になれてはなはだあいすべきもの也。こゝかしこに持あるきしがそのをはりをしらず。
生は相憐れみ、死は相捐あいすつということわざがある。其諺通りなら定基は早速に僧を請じ経をじゅさせ、野辺の送りを営むべきであった。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
肋骨ろつこつ相摩あいするごときわらひして
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
両の肩怒りてくびを没し、二重ふたえあぎと直ちに胸につづき、安禄山あんろくざん風の腹便々として、牛にも似たる太腿ふとももは行くに相擦あいすれつべし。顔色いろは思い切って赭黒あかぐろく、鼻太く、くちびる厚く、ひげ薄く、まゆも薄し。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
つい台所用に女房が立ったあとへは、鋲の目が出て髯を揉むと、「高利貸あいすが居るぜ。」とか云って、貸本の素見ひやかしまでが遠ざかる。当り触り、世渡よわたりむずかしい。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)