“したゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
32.7%
30.9%
30.9%
1.2%
0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
(他:1)0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、箱書に「昨日きのふと過ぎ今日と暮して飛鳥川流れて早き月日なりけり」としたゝめて、その儘使ひならしたものだつた。
『東京にて、猪子蓮太郎先生、瀬川丑松より』としたゝめ終つた時は、深く/\良心こゝろいつはるやうな気がした。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
小肥りのしたゝかさうな面魂ですが、舞臺から客を笑はせ馴れてゐるので、何處か小悧巧こりかうらしい愛嬌のある男でした。
鉄瓶の如き堅いものすら水のしたゝかに入つてゐるのを五徳の上に手荒く置くやうにすれば、やはり破損して水が洩るやうになる。
些細なやうで重大な事 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
みどりしたゝらんばかりなる樹木じもくしま全面ぜんめんおほふて、はるむかふは、やら
なに青天井あをてんじやう、いや、したゝ青葉あをばしづくなかなる廊下らうかつゞきだとおもへば
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
白雪一塊、突如高きけやきこずゑより落下して、篠田の肩をしたゝか打てり、
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ニキタはぱツとけるより、阿修羅王あしゆらわうれたるごとく、兩手りやうてひざでアンドレイ、エヒミチを突飛つきとばし、ほねくだけよと其鐵拳そのてつけん眞向まつかうに、したゝかれかほたゝゑた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
小樽で下車して、姉の家で朝飯をしたゝめ、三時間許りも假寢うたゝねをしてからまた車中の人となつた。
札幌 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
しづくしたゝ蛇目傘ぢやのめがさくも濡々ぬれ/\としたありさまで、
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
首筋くびすぢかはけて戸口とぐちしたゝあといんしても執念しふね餌料ゑさもとめてまぬやうなかたちでなければならぬ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれ丁度ちやうど他人たにんたいするある憤懣ふんまんじやうからてつけに自分じぶん愛兒あいじしたゝかにゑるもののやうに羅宇らうつぶした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
落着いた然もしたゝるばかりの悦びと感謝の心で、私はペンを執りました。
青白き公園 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
嵐気らんきしたゝる、といふくせに、なに心細こゝろぼそい、と都会とくわい極暑ごくしよなやむだ方々かた/″\からは、その不足ふそくらしいのをおしかりになるであらうが、行向ゆきむかふ、正面しやうめん次第しだい立累たちかさなやまいろ真暗まつくらなのである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おほよそ此等の毒は滴々てき/\我心上に落ち來りて、われは我心のこれが爲めに硬結すべきか、さらずば又これが爲めにその血をしたゝらし盡すべきをおもひたりき。
言ふことなかれ、汝が心のきずは尚血をしたゝらすと。
さつ點滴したゝべにと、むらさききり山氣さんきして、玲瓏れいろうとしてうつ
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たゞべに點滴したゝごとく、みねちつつ
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)