したゝ)” の例文
おほよそ此等の毒は滴々てき/\我心上に落ち來りて、われは我心のこれが爲めに硬結すべきか、さらずば又これが爲めにその血をしたゝらし盡すべきをおもひたりき。
言ふことなかれ、汝が心のきずは尚血をしたゝらすと。針につらぬかれたる蝶の猶その五彩の翼をふるふを見ずや。落ちたぎつ瀧の水のしぶきと散りて猶うるはしきを見ずや。これはこれ詩人の使命なり。