“行向”の読み方と例文
読み方割合
ゆきむか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嵐気らんきしたゝる、といふくせに、なに心細こゝろぼそい、と都会とくわい極暑ごくしよなやむだ方々かた/″\からは、その不足ふそくらしいのをおしかりになるであらうが、行向ゆきむかふ、正面しやうめん次第しだい立累たちかさなやまいろ真暗まつくらなのである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
呼出され此金このかねを見よと渡さるゝに治兵衞は改め見て此金に相違さうゐ御座なく候と申立しかば直樣すぐさま本町二丁目の肥前屋小兵衞へ捕方を差向さしむけらるゝに捕方の面々肥前屋へ行向ゆきむかひ上意と聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)