“本式”の読み方と例文
読み方割合
ほんしき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このあんあづかるやうになつてから、もう二ねんになるが、まだ本式ほんしきとこべて、らくあしばしてことはないとつた。ふゆでも着物きものまゝかべもたれて坐睡ざすゐするだけだとつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
このひとは、さういふうたむことが上手じようずだつたけれども、本式ほんしき文學ぶんがくらしいものをつくることは、ほとんど出來できませんでした。さうしてると、やはり下手へたといふより爲方しかたがありません。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
「きみのいうことにも一理いちりはある。」と、いまでは本式ほんしきに主人になりすました影がいいました。「だいぶ親切しんせつ卒直そっちょくにいってくれられたのだから、わたしも、やはりしんせつに卒直にいこう。 ...