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本式
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ほんしき
ふりがな文庫
“
本式
(
ほんしき
)” の例文
此
(
この
)
庵
(
あん
)
を
預
(
あづ
)
かる
樣
(
やう
)
になつてから、もう二
年
(
ねん
)
になるが、まだ
本式
(
ほんしき
)
に
床
(
とこ
)
を
延
(
の
)
べて、
樂
(
らく
)
に
足
(
あし
)
を
延
(
の
)
ばして
寐
(
ね
)
た
事
(
こと
)
はないと
云
(
い
)
つた。
冬
(
ふゆ
)
でも
着物
(
きもの
)
の
儘
(
まゝ
)
壁
(
かべ
)
に
倚
(
もた
)
れて
坐睡
(
ざすゐ
)
する
丈
(
だけ
)
だと
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
この
人
(
ひと
)
は、さういふ
歌
(
うた
)
を
詠
(
よ
)
むことが
上手
(
じようず
)
だつたけれども、
本式
(
ほんしき
)
の
文學
(
ぶんがく
)
らしいものを
作
(
つく
)
ることは、ほとんど
出來
(
でき
)
ませんでした。さうして
見
(
み
)
ると、やはり
下手
(
へた
)
といふより
爲方
(
しかた
)
がありません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
「きみのいうことにも
一理
(
いちり
)
はある。」と、いまでは
本式
(
ほんしき
)
に主人になりすました影がいいました。「だいぶ
親切
(
しんせつ
)
に
卒直
(
そっちょく
)
にいってくれられたのだから、わたしも、やはりしんせつに卒直にいこう。 ...
影
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
……などと
言
(
い
)
ふ、
私
(
わたし
)
だつて、
湯豆府
(
ゆどうふ
)
を
本式
(
ほんしき
)
に
味
(
あぢは
)
ひ
得
(
う
)
る
意氣
(
いき
)
なのではない。
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其時
(
そのとき
)
は
糊
(
のり
)
を
盆
(
ぼん
)
に
溶
(
と
)
いたり、
篦
(
へら
)
を
使
(
つか
)
つて
見
(
み
)
たり、
大分
(
だいぶ
)
本式
(
ほんしき
)
に
遣
(
や
)
り
出
(
だ
)
したが、
首尾
(
しゆび
)
好
(
よ
)
く
乾
(
かわ
)
かして、いざ
元
(
もと
)
の
所
(
ところ
)
へ
建
(
た
)
てるといふ
段
(
だん
)
になると、二
枚
(
まい
)
とも
反
(
そ
)
つ
繰
(
く
)
り
返
(
かへ
)
つて
敷居
(
しきゐ
)
の
溝
(
みぞ
)
へ
嵌
(
は
)
まらなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“本式”の意味
《名詞》
省略などをしない本来の形式ややり方。正式な形式ややり方。
(出典:Wiktionary)
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
式
常用漢字
小3
部首:⼷
6画
“本”で始まる語句
本
本所
本郷
本当
本意
本望
本性
本當
本文
本町