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『竜宮の犬』
ふりがな文庫
『
竜宮の犬
(
りゅうぐうのいぬ
)
』
或田舎に貧乏な爺さんと、婆さんとが二人きりで暮してをりました。耕す畑も田もないから、仕方なく爺さんは楊枝、歯磨き、洗粉などを行商して、いくらかのお銭を取り、婆さんは他人の洗濯や針仕事を頼まれて、さびしい暮しをつゞけてをりました。 すると或年 …
著者
宮原晃一郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約11分(500文字/分)
朗読目安時間
約19分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
仰
(
おつしや
)
怪
(
ば
)
溜
(
だめ
)
溜
(
だ
)
可哀
(
かはい
)
大悦
(
おほよろ
)
川
(
がは
)
抛
(
はふ
)
爺
(
ぢい
)
陸
(
をか
)
俄
(
にはか
)
喰
(
た
)
土竈
(
どがま
)
後
(
うしろ
)
恍惚
(
うつとり
)
恐
(
こは
)
真白
(
まつしろ
)
躊躇
(
ちうちよ
)
齢
(
よはひ
)
一寸
(
ちよつと
)
使者
(
つかひ
)
前達
(
まへたち
)
危
(
あやう
)
吃驚
(
びつくり
)
善
(
い
)
天
(
あま
)
小豆
(
あづき
)
打明
(
うちあけ
)
明日
(
あした
)
未
(
ま
)
楊枝
(
やうじ
)
歯磨
(
はみが
)
洗粉
(
あらひこ
)
生涯
(
しやうがい
)
真先
(
まつさき
)
糞
(
ふん
)
紅葉
(
もみぢ
)
袖口
(
そでくち
)
見廻
(
みまは
)
誰
(
だれ
)
這入
(
はひ
)
醒
(
さま
)
銭
(
あし
)
黄金
(
きん
)
之
(
これ
)
乙姫
(
おとひめ
)
人達
(
ひとたち
)
今頃
(
いまごろ
)
何時
(
いつ
)
其処
(
そこ
)
処
(
ところ
)
勿論
(
もちろん
)
叩
(
たた
)
只
(
ただ
)
吼
(
ほ
)
呶鳴
(
どな
)
嘲
(
あざけ
)
噛
(
か
)
坐敷
(
ざしき
)
堪
(
たま
)
婆
(
ばあ
)
嬉
(
うれ
)
家
(
うち
)
尻餅
(
しりもち
)
御召
(
おめし
)
或
(
ある
)
或日
(
あるひ
)
掃溜
(
はきだめ
)
搗
(
つ
)
是
(
これ
)
暇乞
(
いとまご
)
暫
(
しばら
)
果
(
はて
)
柿
(
かき
)
榎
(
えのき
)
此処
(
ここ
)
死骸
(
しがい
)
洗濯
(
せんたく
)
流石
(
さすが
)
浄
(
きよ
)
浪
(
なみ
)
無慾
(
むよく
)
然
(
しか
)
熔
(
と
)
熟
(
う
)
片隅
(
かたすみ
)
牝鶴
(
めづる
)
物凄
(
ものすご
)
珊瑚
(
さんご
)
畦
(
あぜ
)
疋
(
ぴき
)
皆
(
みんな
)
眼
(
め
)
睡
(
ねむ
)
確
(
たしか
)
私
(
わたし
)
私達
(
わたしたち
)
筈
(
はず
)
粥
(
かゆ
)
紅
(
あか
)