“踏入”の読み方と例文
読み方割合
ふみい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はまた不安な表情をして考えにしずんだ。彼は今までに一度も埃及に足を踏入ふみいれたこともなく、埃及人と交際をもったこともなかったのである。
木乃伊 (新字新仮名) / 中島敦(著)
それから三代目だいめ代目だいめとは、無關係むくわんけいで、構内こうないへは一あし踏入ふみいれなかつたが、到頭たう/\その鷄屋とりやほろびてしまつたので、これをさいはひと佛骨子ぶつこつしをかたらひ、またすこつてた。
其處そここの鐵車てつしやつて、朝日島あさひじまきざんだ紀念塔きねんたうたづさへて、此處こゝから三十ぐらいの深山しんざん踏入ふみいつて、猛獸まうじう毒蛇どくじや眞中まんなかへ、その紀念塔きねんたうてゝるのだ、んと巧妙うま工夫くふうではありませぬか。